ウィルス診断

ラボで最近ウィルス診断の系を立ち上げた。

というのも、県内ワイナリーから診断依頼が来たため。地方大学&ワイン研の仕事として、研究活動による地域産業への貢献は最重要課題である。ブドウ栽培においては、毎日畑に出ている農家さん&ワイナリー栽培家に自分は勝てないので、大学(研究機関)でしかできないことで地域産業に貢献したいと常に思っている。その一つがウィルス診断である。

先代の教授がウィルス診断の大まかな実験系を立ててくれていたので、それを引き継ぐ形で再稼働した、という訳である。植物のウィルス診断には色々な方法が立案されており、ELISAのように市販化されているものもあるが、あくまで「診断の正確度&感度」に重きをおくため、研究設備がなければできない RT-PCRベースの実験系でウィルス診断することとした。RT-PCRに使用するプライマーは既に論文として発表されている配列を使用する。ということで、このウィルス診断に新規性はない。

新規性はないが、県内のウィルス感染の広がりや、栽培家がウィルスに感染しているのでは?という樹の何%が実際にウィルスに感染しているのか、など、面白い疫学的なデータは採取可能である。地域に足を付けたデータという意味で重要なデータとなり、それを公表することも考えている。

ということで、ブドウ樹のウィルス診断を引き受けます!診断用のサンプルは「葉」でも良いし、「休眠枝」でも可能です。ただし、ウィルス種によっては主に葉に局在するもの、幹に局在するもの、が居るため、絶対的な診断ではありません。しかし、今のところ、栽培家が「ウィルス感染の疑いがあり!」としたものうち、大まかに9割以上から何らかのウィルス感染を検出していますので、感度は高いです。

最後に。残念ながら、無料ではありません。試薬代、人件費などのランニングコストだけ、寄付(ウィルス診断の開発とデータ応用)という形で頂ければ、と思っております。興味があれば鈴木(suzukis@yamanashi.ac.jp)までお願いいたします。

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